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会話が上手くなるおすすめの本 10選!人気ランキング【2025年】語彙力

会話が上手くなるおすすめの本!人気ランキング【語彙力】

「会話が続かない」「何を話せばいいかわからない」「もっと上手に人と話せたら…」そんな悩みを抱えていませんか?
私たちは毎日、誰かと会話をしながら生活しています。友人との雑談、職場での報連相、初対面の人との自己紹介や商談など、場面に応じた会話力は、人間関係を築くうえで欠かせないスキルです。しかし、「うまく話せない」「緊張して言葉が出てこない」と感じる人は少なくありません。

ガイドさん
ガイドさん

そんな悩みを解消する手助けになるのが、「会話術」に関する本です。

会話が上手な人には、ちょっとしたコツや習慣があります。そしてそれは、生まれ持った才能ではなく、知識と練習によって身につけられるもの。

初心者でもすぐに実践できるテクニックや、心理学に基づいたノウハウが詰まった良書が多数出版されています。


この記事では、口コミや評価が高く、多くの人に支持されている「会話が上手くなる本」をランキング形式でご紹介します。

読むだけで気持ちが軽くなり、「明日からちょっと話すのが楽しみになる」ような、そんな1冊に出会えるかもしれません。

人付き合いに自信をつけたい方、仕事でのコミュニケーションを改善したい方にもきっと役立つ情報です。ぜひチェックしてみてください!

読者さん
読者さん



1位 超雑談力 人づきあいがラクになる 誰とでも信頼関係が築ける

現代社会では、家族や友人だけでなく、上司、取引先、ママ友、ご近所さんなど、さまざまな関係性の人々と“なんとなく会話をしなければならない場面”が頻繁に訪れます。そのとき、多くの人がぶつかるのが「雑談の壁」です。

雑談とは、情報交換でも、ビジネス的な議論でも、仲良し同士のおしゃべりでもありません。どこか距離感のある相手と、微妙な空気を読み合いながら進める、いわば“第3の会話”
しかし、その独特なコミュニケーション様式を正式に学ぶ機会は、これまでほとんどありませんでした。

そんな中、累計100万部を突破したベストセラー『超雑談力 人づきあいがラクになる 誰とでも信頼関係が築ける』が、今大きな注目を集めています。著者は、心理カウンセラーでもあり、広告プランナーとしても活躍してきた五百田達成(いおた・たつなり)氏。コミュニケーションのプロである彼が、「雑談にだけ通用する特別な技術=雑談力」を体系的にまとめ上げたのが本書です。


本の感想・レビュー

雑談に自信が持てるようになった!

これまで私は、雑談がとにかく苦手で、初対面の人やちょっとした知り合いと話すたびに、どこか気まずさを感じていました。うまく話さなきゃ、場を盛り上げなきゃと考えるほどに緊張して、結局どこか不自然な会話になってしまうんです。そんな私がこの本に出会って、一番衝撃を受けたのは、「雑談は普通の会話とは違う」とハッキリ断言されていた点でした。

今までは、仲の良い友達と話すノリか、仕事のようなかっちりした会話しか頭に浮かばず、「その中間」なんて想定してこなかったんですよね。でもこの本では、雑談はそれとはまったく異なる「第3の会話」だと定義されていて、なるほど、それならうまくいかないのも無理ないと、ものすごく納得できたんです。

さらに本書では、「雑談に適した話し方」=雑談力があるという前提のもと、実践的なルールがわかりやすく紹介されています。NG例とOK例が並んで載っているから、自分がどこで失敗しているのかが手に取るようにわかりました。読んでいくうちに「これならできそう」「この話し方なら試してみたい」と自然に思えるようになって、以前よりも会話を恐れなくなりました。今では、雑談の時間を「苦行」ではなく「試してみる場」として受け止められるようになった気がします。




2位 頭のいい人が話す前に考えていること

「どうしてあの人の話は、いつもわかりやすくて記憶に残るのだろう?」
日常の会話やビジネスシーンで、そう感じたことがある人は少なくありません。頭のいい人が話すと、複雑な内容でもすんなりと理解でき、しかも印象が強く残る――この違いは、生まれ持った才能ではなく、話す前にどのように思考を組み立てているかにあります。

本書『頭のいい人が話す前に考えていること』は、単なる会話術やスピーチテクニックを紹介する本ではありません。心理学や認知科学、言語学などの研究成果をもとに、話し方を磨く前に思考の質を整えるという、これまでにないアプローチを提案しています。頭のいい人は話す前に必ず、情報の取捨選択を行い、相手の理解度や興味を想定しながら、伝える順序や言葉の響きを慎重に整えています。その結果、話の内容は無駄がなく、聞き手が知りたいことに的確に答えるものとなり、最後には記憶に残る一言で締めくくられるのです。


本の感想・レビュー

職場の上司に薦めたいと思った本

仕事の現場では、相手の状況を考えずに言葉を発してしまうことで、誤解や不信感が生まれることがあります。私の職場でも、上司が急いで指示を出すあまり、受け取る側が混乱してしまう場面が少なくありませんでした。この本に書かれている「相手の立場を踏まえて一呼吸置く」だけで、言葉がどれほど相手に伝わりやすくなるかを知り、これは組織全体の雰囲気を変える鍵になると感じました。

もし上司がこの本を読めば、部下への伝え方が変わり、指示がスムーズに伝わるだけでなく、職場全体のストレスが減るのではないかと思います。単なる自己啓発本を超え、ビジネスの現場に必須の一冊だと感じました。




3位 人は話し方が9割

「話すのが苦手」「人前に出ると緊張する」「うまく言葉が出てこない」――そんな悩みを抱えたまま、日々の仕事や人間関係にモヤモヤを感じていませんか?

私たちは日常生活のほとんどを「会話」によって成り立たせています。ビジネスの現場ではプレゼンや営業トーク、プライベートでは家族や友人、恋人とのやりとり――人は誰しも、言葉を介して相手とつながり、信頼や共感を育んでいます。だからこそ、「話し方ひとつ」で人生の流れが大きく変わってしまうこともあるのです。

そんな悩みや葛藤に、温かく背中を押してくれるのが、永松茂久氏によるベストセラー書籍『人は話し方が9割』です。本書は2025年現在、累計148万部・シリーズ総計199万部という驚異的な売上を記録し、令和の5年間で最も売れた書籍として名を刻んでいます。書店のビジネス書ランキングでは3.5年連続1位、YouTubeやテレビなど各メディアでも紹介され、幅広い世代から圧倒的な支持を集めています。


本の感想・レビュー

聞くことの大切さに目から鱗

私は、普段会社で管理職をしている40代の男性です。部下との距離感や、ミーティングでのやりとりがうまくいかず、どこか自分の伝え方に問題があるのではないかと感じていました。そんなとき、書店でふと目に留まったのが『人は話し方が9割』でした。

読み進めると、「話し上手とは、聞き上手のことである」という考え方が何度も出てきて、強く心に残りました。それまで、自分の話し方をどう磨くかばかりに気を取られていたんです。上手に伝えることが目的になっていて、相手がどう受け取っているかには、あまり目が向いていなかったのかもしれません。

この本を通して、“聞く”という行為の大切さをあらためて実感しました。ただ相手の言葉にうなずくだけではなく、どんな表情で、どんなテンポで、どんな気持ちで聞くか。そのすべてが信頼関係に関わってくるというのは、日常の中では見落としがちな視点でした。

すぐに何かが劇的に変わったわけではありませんが、今では相手が話しているとき、自分がどう聞いているかを自然と意識できるようになったと思います。こうした小さな気づきが、これからの関係づくりに生きてくるのではないかと感じています。


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4位 話し方の戦略 「結果を出せる人」が身につけている一生ものの思考と技術

話すことに自信がありますか?
自分の言いたいことが相手に正しく伝わっていない。
プレゼンや会議で、どこか空回りしてしまう。
大事な場面で緊張して、言葉が詰まってしまう──。
そんな悩みを抱えるビジネスパーソンは少なくありません。

「話し方は才能ではない。必要なのは“戦略”だ」
そう語るのは、話し方トレーニングサービス「カエカ」の創業者であり、著者・千葉佳織氏。
本書『話し方の戦略 「結果を出せる人」が身につけている一生ものの思考と技術』は、彼女がこれまでスピーチライター・トレーナーとして培ってきたノウハウのすべてを凝縮した、まさに“人生を変える1冊”です。


本の感想・レビュー

「戦略を立てる」という発想が新鮮だった

これまで「話す」という行為をあまり深く考えたことがなく、伝え方はその人のキャラクターや経験によって自然に身につくものだと思っていました。私自身、話すのが苦手というわけではないものの、特別得意でもなく、話がまとまらなかったり、後から「あれは伝わっていなかったかもしれない」と後悔することがよくありました。

本書に出会ってまず驚いたのは、「話し方に戦略を持つ」という発想が当たり前のように語られていたことです。目的・対象者・言葉の選び方というように話を組み立てる「前提」が論理的に整理されていて、それまで曖昧だった自分の話し方に一本筋が通ったような感覚がありました。

話のうまさは感覚ではなく、準備と設計で作れる。そう気づけたことが、私にとって大きな変化でした。




5位 話し方で損する人 得する人

「なんであの人は、誰とでもうまくやれるのだろう?」

同じ職場、同じ環境、同じような能力を持っているはずなのに、なぜか周囲から信頼され、頼られ、人付き合いもスムーズな人がいます。一方で、どこかギクシャクしてしまったり、会話の空気が冷めたりして、気がつけば“損”している人もいます。
この違いは、スキルや性格ではなく、実は「話し方」の違いかもしれません。

書籍『話し方で損する人 得する人』(著:五百田達成)は、「なぜか好かれる人」と「なぜか距離を置かれる人」の話し方を徹底比較しながら、その差を誰にでも分かるように明らかにしてくれる一冊です。しかも、すべての事例は“対比構造”で示されており、「これはNG」「これはOK」がひと目で理解できます。


本の感想・レビュー

相手を優先する聞き方が印象的だった

日頃から、仕事でもプライベートでも会話には気を配っているつもりでした。だからこそ、本書の「相手が話し始めたら、まずは“聞き役”に徹する」という言葉には、思わずドキッとさせられました。
自分では「ちゃんと話を聞いている」と思っていたんです。でも実際は、相手の言葉をきっかけにして、すぐに自分の話にすり替えていたことが多かったと気づかされました。

たとえば、誰かが「この間、子どもが熱を出してね…」と話し始めたとします。そこで私は「あ、うちもあったよ!しかもインフルでね…」と、知らず知らずのうちに主語を自分に変えて話していたんです。もちろん、悪気はなかったのですが、相手からすれば「結局、自分の話をしたかっただけなのかな」と感じてもおかしくなかったと思います。

それ以来、相手の話が始まったら、すぐに口を挟むのをやめて、まずは黙って相づちだけで反応するように心がけています。そうすることで、相手がどんどん話してくれることが増えました。以前よりも「聞いてもらえた」と感じてもらえるようになったのか、自然と距離が近づいた気がしています。この本は、"話すこと"よりも"聞く姿勢"の大切さを、あらためて気づかせてくれました。




6位 人を「惹きつける」話し方――口下手でも人見知りでもあがり症でも人生が変わる

人を「惹きつける」話し方――口下手でも人見知りでもあがり症でも人生が変わる

「もっと聴きたい」と言われる人になる──その方法は、才能ではなく“技術”だった。

人前で話すと緊張して言葉が詰まる。伝えたいことがうまく整理できず、相手に理解されない。プレゼンでも営業でも、自信を持って話せない。そんな「話し方」に関する悩みは、どんな職種・立場の人でも一度は抱えたことがあるのではないでしょうか。

話す力は、ビジネスの成果を大きく左右します。ときにプレゼンで受注を決め、ときに交渉で信頼を勝ち取り、日常的な雑談でも人との距離を縮めてくれる。つまり、「話し方」は、すべての人間関係を動かす原動力です。しかし、それを“生まれ持ったセンス”や“コミュ力の高さ”と誤解し、多くの人があきらめてしまいます。

そんな思い込みを根底から覆すのが、本書『人を「惹きつける」話し方』です。


本の感想・レビュー

話し方の常識を覆された

正直に言って、この本を読むまでは「話し方」とは練習と技術の世界だと思っていました。滑舌よく、構成よく、テンポよく。それが全てだと信じて疑いませんでした。でも、『人を「惹きつける」話し方』を読んで、自分のその考えがいかに表面的だったかを思い知らされました。

この本では、むしろ「上手く話そうとすること」が逆効果になることがあると断言しています。最初は信じられませんでしたが、読み進めるうちに「なるほど、だから伝わらなかったのか」と自分の過去の失敗の理由がクリアになっていきました。特に「別の自分を演じる必要はない」と何度も出てくるところで、自分の見栄や緊張の根本がどこにあるかに気づかされました。

今までの固定観念を、ひとつひとつ丁寧に剥がしてくれるような読書体験でした。まさに、話し方の「本質」に触れた感覚です。




7選 キミが信頼されないのは話が「ズレてる」だけなんだ

「ちゃんと説明したのに、なんで伝わらないんだろう」
「言われた通りにやったのに、『違う』って言われた……」
「なんとなく、いつも会話が噛み合わない気がする」

そんな経験、あなたにも心当たりがあるのではないでしょうか。
私たちが日々の職場や家庭、人間関係の中で感じているストレスの多くは、実は“会話のズレ”が原因です。そしてそのズレが、知らないうちにあなたの評価を下げ、信頼を遠ざけている可能性があります。

キミが信頼されないのは話が「ズレてる」だけなんだ』は、こうした現代人の悩みに対して、「確認」「聞き方」「話し方」という3つの実践スキルを通じて解決策を提示してくれる、まさに“信頼構築のための処方箋”です。著者は、数百社以上にコンサルティングを行ってきた横山信弘氏。現場主義を徹底し、数値と行動に裏打ちされた提案で多くの企業を改善に導いてきた彼だからこそ、単なる理論に終わらない“使えるノウハウ”を提供できるのです。


本の感想・レビュー

お客様との会話がスムーズに!

営業を15年近くやってきて、それなりに場数も踏んできたつもりです。でも最近、どうもお客様の反応が鈍い。笑顔で話を聞いてくれているのに、提案が刺さらない。相づちもあるのに、商談が進まない。「聞いてくれているはずなのに、何かがズレてる」──そんな違和感が拭えないまま、もやもやしていました。

そんなときに手に取ったのがこの本です。「ズレる原因は“前提の食い違い”」という一文に、思わずページをめくる手が止まりました。これまで私は「自分の説明が足りないのでは」と考えていたのですが、実はそもそも相手と“話している土俵”が違ったというケースが多かったのです。

印象に残っているのは、「スタンスを合わせる」ことの重要性。これはまさに営業に直結する話で、相手が今何を求めているのか、どんなテンションで話しているのか、それをきちんとつかんだ上で話を進めなければ、どれだけロジックを重ねても響かないのだと痛感しました。

最近では、お客様と会話を始める前に「今日はざっくり方向性をすり合わせられたらと思ってます」などと、一言スタンスを示すようにしています。その小さな心がけだけで、話の流れが驚くほどスムーズになりました。




8位 世界の一流は「雑談」で何を話しているのか 年収が上がる会話の中身

世界の一流は「雑談」で何を話しているのか 年収が上がる会話の中身

「今日は暑いですね」「最近〇〇が話題ですよね」──。日本のビジネスシーンでは、こうした“とりとめのない会話”が商談やミーティングの前に自然と交わされます。いわゆる「雑談」は、緊張を和らげ、相手との距離を縮める潤滑油のような存在とされています。

しかし、本当にそれでいいのでしょうか?

世界の一流ビジネスパーソンたちは、そんな常識を軽々と覆します。彼らにとって雑談とは、単なる世間話でも気休めのやりとりでもありません。むしろ「明確な目的を持った対話」、すなわち“成果を生むための設計されたコミュニケーション”なのです。

本書『世界の一流は「雑談」で何を話しているのか 年収が上がる会話の中身』は、Googleをはじめとしたグローバル企業で活躍してきた著者、ピョートル・フェリクス・グジバチ氏が、その実践知をもとに、雑談の本質と実用性を徹底的に解き明かした一冊です。


本の感想・レビュー

「雑談=無駄話」という価値観が180度変わった

会社では黙々と作業に集中するタイプで、いわゆる「職場のおしゃべり」にはあまり積極的ではありませんでした。会話が嫌いというわけではないのですが、「それって仕事に必要?」と感じてしまう自分がいたんです。特に雑談のような、何の目的も見えない会話には、どこか抵抗感がありました。

そんな考えを持ったまま本書を読み始めたのですが、冒頭から衝撃を受けました。著者は、日本の雑談にある「とりとめのなさ」に対して、「もったいない」と表現しています。これはまさに、自分が日常的にしていた(あるいは避けていた)雑談のあり方に対する警鐘のように感じられました。

本書で紹介されているGoogleの「Let’s chat!」文化では、雑談が無駄話ではなく、行動のきっかけであり、成果を生むプロセスとして扱われています。雑談の中で、お互いの考えや課題をシェアし、新たな方向性を見出す。この“戦略的雑談”という考え方は、私にとってまったく新しいものでした。

読むうちに、自分が避けていた雑談には、実は大きな可能性があったのかもしれないと感じるようになりました。これまで「無駄だ」と切り捨ててきた行為に、こんなにも深い意味があることを知れただけでも、大きな収穫でした。




9位 ネガティブフィードバック 「言いにくいこと」を相手にきちんと伝える技術

ネガティブフィードバック 「言いにくいこと」を相手にきちんと伝える技術

あなたは、職場や日常生活で「本当は伝えたいのに、言いにくい」と感じた経験はありませんか?

部下や同僚の行動に改善してほしい点がある。でも厳しく言えば嫌われるかもしれない、パワハラと思われるかもしれない。やんわり伝えれば、結局伝わらずに終わるかもしれない。そんな迷いから、つい黙ってやり過ごしてしまう――。多くの人が抱えるこの悩みに、明確な答えを示すのが本書です。

『ネガティブフィードバック 「言いにくいこと」を相手にきちんと伝える技術』は、耳の痛いことを「伝える勇気」と「伝え方の技術」を兼ね備えた実践書です。本書が目指すのは、相手を追い詰めるのではなく、行動変容のきっかけを与え、関係を壊すどころかより良くするフィードバックの実現です


本の感想・レビュー

リーダー必読!部下との信頼が劇的に深まる本

正直、この本を読み始めるまでは「言いにくいことを言うと関係が悪くなる」という思い込みが強く、注意や指摘を避けることが多くありました。しかし、読み進めるにつれて考え方が180度変わりました。本書が繰り返し伝えているのは、ネガティブフィードバックは相手を攻撃するものではなく、相手の成長や信頼関係の構築に欠かせない行為だということです。

印象的だったのは、信頼関係を損なわずに改善点を伝えるためのステップが、とても具体的に示されている点です。「どうしても言いにくい」と思っていたことも、このステップを踏めば自然と会話が前に進み、部下が受け止めやすくなることが理解できました。読んでいる最中から、「これなら自分でもできるかもしれない」と前向きな気持ちになれたのを覚えています。

読み終えた今は、フィードバックをする場面で無駄に緊張しなくなり、相手と腹を割って話す時間が増えました。この変化は、本書のおかげだと実感しています。リーダーシップに悩んでいる人にはぜひ手に取ってほしい一冊です。




10位 会って、話すこと。 自分のことはしゃべらない。相手のことも聞き出さない。人生が変わるシンプルな会話術

会って、話すこと。 自分のことはしゃべらない。相手のことも聞き出さない。人生が変わるシンプルな会話術

会って、話すこと。 自分のことはしゃべらない。相手のことも聞き出さない。人生が変わるシンプルな会話術』は、従来の「会話の正解」を覆す一冊です。世の中の多くの会話術や自己啓発書は、「自分のことをオープンに話そう」「相手の心の奥まで質問で掘り下げよう」「相手を納得させる話術を磨こう」といったアプローチを推奨してきました。しかし、本書の著者・田中泰延氏は、そうした手法が必ずしも人間関係を豊かにするとは限らないと指摘します。

田中氏は、電通で24年間コピーライター・CMプランナーとして活躍し、多くの人と対話しながら仕事を進めてきた人物です。退社後は文筆家として活動し、対談やインタビューを数多く経験。その中で気づいたのは、「会話は必ずしも自分のことを話したり、相手のことを聞き出したりする必要はない」という事実でした。むしろ、お互いの“内面”ばかりを探ろうとすることが、会話を不自然で窮屈なものにしてしまうことが多いのです。


本の感想・レビュー

会話がラクになる魔法

この本を読み進めるうちに、長年抱えていた「会話しなければ」という義務感のようなものが、すっと消えていきました。私は人と話すとき、いつも「自分の話をどうすれば魅力的に伝えられるか」「相手の表情から自分への評価を読み取らなければ」といったことを頭の中で計算していました。

そうやって全神経を使うせいで、会話が終わるとぐったり疲れてしまうことが多かったのです。まるで短距離走を全力で走りきった後のように。

ところが、本書にある「自分のことも、相手のことも無理に話さなくていい」という視点に触れた瞬間、肩の力が抜けました。言葉のやり取りを勝ち負けや評価の場にする必要はなく、ただ同じ時間を共有すればいい。その感覚を意識してみると、会話が息をするように自然なものへと変わっていきました。

今では、以前よりも長く、そして気楽に話せるようになり、「会話が疲れる」という感覚はほとんどなくなりました。まさに魔法のような変化です。




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