母親という役割は、子どもの成長に大きな影響を与えるだけでなく、自分自身の心の状態にも深く関わっています。
しかし、多くの母親は、家事や育児に追われる中で自分の気持ちや健康を後回しにしてしまいがちです。
書籍『お母さんの自己肯定感を高める本』は、そんな母親たちに向けて、「まずは自分を大切にすること」を提案しています。
この本は、母親自身の自己肯定感を高めることで、家族全体がより幸せで健やかな生活を送れるようになると教えてくれます。
本書は、著者の松村亜里さん自身の経験に基づいて書かれており、彼女が自己肯定感を失いながらも再びそれを取り戻した道のりが、同じような悩みを抱える母親たちに勇気を与えてくれます。
ポジティブ心理学をベースにした具体的なワークやアドバイスが盛り込まれており、日々の生活の中で実践しやすい内容です。
母親が自分自身を愛し、大切にすることが、結果的に子どもや家族にどれほど良い影響を与えるかということを、この本を通じて実感することができるでしょう。
読後には、きっと「今の自分でいいんだ」と、少し肩の力を抜いて生きていくことの大切さを感じられるはずです。
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書籍『お母さんの自己肯定感を高める本』の書評
書籍『お母さんの自己肯定感を高める本』は、母親が自分自身の価値を認識し、自己肯定感を高めることによって、子どもとの関係を良好にし、家庭全体の幸福を向上させることを目的とした書籍です。
この本は、著者の実体験を元に書かれており、具体的で実践的なアプローチが魅力です。
本書を理解するために、以下の4つのポイントに分けて解説します。
- 著者・松村 亜里のプロフィール
- 本書の要約
- 本書の目的
- 人気の理由と魅力
それぞれ詳しく解説していきます。
著者・松村 亜里のプロフィール
松村 亜里氏は、コロンビア大学で臨床心理学の修士号を取得した心理学者で、ポジティブ心理学を専門としています。
彼女は、日本とアメリカでの豊富な経験を活かし、自己肯定感の向上に関する研究や教育活動を行っています。
松村氏自身、幼少期から自己肯定感の低さに悩んだ経験があり、その体験を基に、多くの母親たちに向けて自己肯定感を高めるためのアドバイスを提供しています。
彼女は、母親が自分自身を肯定できなければ、子どもにも健全な自己肯定感を育むことができないという考えを持っています。
これを基に、母親が自分を大切にし、子どもとの関係をより良いものにするための具体的な方法を提案しています。
本書の要約
『お母さんの自己肯定感を高める本』は、母親が自分の価値を見直し、自己肯定感を育てるための14の具体的なワークを紹介しています。
これらのワークは、日常生活の中で実践しやすいものばかりで、例えば「感謝の種を見つけよう」「ありがとう」を受け取ろう」「きらめく過去を思い出そう」などが含まれています。
また、自己肯定感を高めることが、母親自身の幸せや子育てにどのように良い影響を与えるかについても詳しく説明されています。
さらに、母親が自分の幸せを追求することが、子どもにも自然と伝わり、自己肯定感を育てる基盤になるという考え方が本書の核となっています。
本書の目的
本書の目的は、母親がまず自分自身の価値を認識し、自己肯定感を高めることで、子育てにおいても前向きな姿勢を持つことです。
母親が自分を大切にし、自己肯定感を育むことが、結果的に子どもに良い影響を与え、健全な自己肯定感を育てる手助けとなります。
具体的には、以下の3つの目的があります。
- 母親自身の自己肯定感を高める。
- 子育てにおいて、母親が自分を犠牲にすることなく、子どもと健全な関係を築く。
- 家族全体の幸福感を向上させ、より良い家庭環境を作る。
人気の理由と魅力
本書が人気である理由の一つは、ポジティブ心理学に基づいた実践的なアプローチを提供していることです。
具体的な14のワークは、日常生活の中で無理なく取り入れられるもので、忙しい母親でも簡単に実践できます。
また、著者の松村氏自身が母親としての経験をもとに書かれているため、多くの母親たちにとって共感できる内容となっています。
さらに、自己肯定感を高めることで、母親自身の心の安定が得られ、子どもとのコミュニケーションもスムーズになるという効果が期待できます。
これらの点が、多くの読者に支持されている理由です。
本の内容(目次)
このセクションでは、書籍『お母さんの自己肯定感を高める本』の目次に沿って、各章の概要を紹介します。
以下のような構成で、母親が自己肯定感を高めるためのステップが解説されています。
- はじめに 「僕、自分が好きだよ! 」と言える子は幸せいっぱい
- 第1章 ママである「自分」を幸せにしよう
- 第2章 ママの自己肯定感アップ≪実践編≫
- 第3章 ママの自己肯定感アップ≪総仕上げ編≫
- おわりに 「私ってダメな人」と思うのは勘違い
それぞれのセクションで、自己肯定感を高めるための理論と実践的なアプローチが紹介されています。
以下で、各章の内容を詳しく見ていきましょう。
はじめに 「僕、自分が好きだよ! 」と言える子は幸せいっぱい
はじめにでは、自己肯定感が子どもに与える影響について述べられています。
松村氏は、子どもが「自分が好き」と言えることが、幸せな人生の基盤になるとしています。
自己肯定感とは、自分の存在をありのまま受け入れ、自己を尊重する感覚です。
親として、子どもにその感覚を持たせたいと願うのは当然ですが、実際には親自身の自己肯定感が低いために、それがうまく伝わらないことが多いと指摘されています。
著者自身の体験を通じて、母親が自己肯定感を持つことの重要性が語られています。
著者は過去に自己肯定感が低かった時期があり、それが子どもにどのような影響を与えたかを赤裸々に綴っています。
彼女は、母親が自分自身を「OK」と認めることが、結果的に子どもにとってもプラスになると強調しています。
「自己肯定感が高いと、自分をありのままに受け入れられ、他者と比べることなく自分の価値を見出せます。
これが子どもに伝わることで、健全な自尊心が育まれます。」
第1章 ママである「自分」を幸せにしよう
第1章では、まず母親が自分自身を幸せにすることの重要性について深く掘り下げています。
子どもを幸せにしたいという思いが強い母親は多いですが、そのためには母親自身が幸福である必要があると著者は説きます。
自己肯定感を持つためには、まず自分を知り、自分の気持ちや価値を理解することから始まります。
この章では、自己肯定感の正体についても触れられており、「条件付きの自己肯定感」と「無条件の自己肯定感」の違いについて詳しく解説されています。
条件付きの自己肯定感とは、他者の評価や成果に依存した自己評価であり、安定性に欠けるものです。
一方、無条件の自己肯定感は、どんな状況でも「私は価値がある存在だ」と感じられるもので、これを育むことが母親にとっても、子どもにとっても重要だと述べられています。
さらに、自己肯定感を育む上で陥りがちな「褒め言葉の落とし穴」についても説明されています。
褒めること自体は悪いことではありませんが、評価や結果にのみ焦点を当てた褒め方は、条件付きの自己肯定感を育てる原因になりやすいのです。
母親自身も同様に、自己評価を外部の基準に委ねることなく、自分の内側から価値を見出すことが必要です。
無条件の自己肯定感は、失敗や欠点も含めて自分を受け入れることです。
これを持つことで、外部の評価に振り回されることなく、自分の価値を感じることができます。
第2章 ママの自己肯定感アップ≪実践編≫
第2章では、自己肯定感を実際に高めるための14のワークが紹介されています。
これらのワークは、日常生活に簡単に取り入れることができ、感謝の気持ちを持つことや、楽観的な思考を養うことなど、ポジティブな感情を増やすための具体的な方法が示されています。
例えば、「感謝の種を見つけよう」というワークでは、毎日小さなことに感謝する習慣をつけることで、ポジティブな感情を増やし、幸福感を高める効果があります。
また、「最高の自分を思い描こう」というワークでは、自分が目指す理想像を具体的にイメージし、その感覚を日常生活に取り入れることで、自己肯定感を育むことができます。
感謝や楽観的な思考は、ポジティブ心理学の研究でも幸福感を高める効果があるとされています。
これらのワークを続けることで、脳の構造自体がポジティブに変化するという報告もあります。
第3章 ママの自己肯定感アップ≪総仕上げ編≫
第3章では、これまで学んできたことを総合的に活かし、自己肯定感をさらに高める方法が解説されています。
ここでは、「セルフコンパッション(自己慈愛)」という考え方が中心に据えられています。
セルフコンパッションとは、自分自身に優しくし、困難な状況でも自分を責めず、慰めることです。
例えば、「自分で自分を抱きしめるセルフコンパッション」では、自分を励まし、慰める方法が紹介されています。
困難に直面した時、自分に「よく頑張っているね」「これで大丈夫だよ」と声をかけ、優しく接することが、心の安定を保ち、自己肯定感を高める効果的な方法です。
また、「時にはネガティブになっていい」では、無理にポジティブになろうとせず、ネガティブな感情を受け入れることの重要性が説かれています。
自分の感情に寄り添い、それを否定せず受け入れることで、自己肯定感を保ちながら感情をコントロールする力が養われます。
セルフコンパッションを実践することで、母親自身が心の安定を得るだけでなく、子どもにもその姿勢を見せることができ、子どもの自己肯定感の育成にも良い影響を与えます。
おわりに 「私ってダメな人」と思うのは勘違い
おわりにでは、母親が「自分はダメな人間だ」と思い込むことが、どれほど誤解であるかが語られています。
著者は、自分を責めるのではなく、まずは自分を認め、愛することの重要性を強調しています。
子どもたちは、親の自己肯定感の影響を大きく受けるため、母親自身が自分を大切にすることが、子どもの自己肯定感にもつながるというメッセージが込められています。
自己否定は、自分を傷つけるだけでなく、周囲にもネガティブな影響を与えます。
自分を認め、受け入れることが、他者を受け入れるための第一歩です。
対象読者
『お母さんの自己肯定感を高める本』は、母親自身が幸せであることが子どもの成長に大きな影響を与えるという視点から書かれた本です。
自己肯定感を高めることが子育てにどう役立つのか、母親としてどのように自分を大切にしながら子どもに接するべきかについて具体的なアドバイスが豊富に含まれています。
この本は、以下のような母親に特におすすめです。
- 子育てに悩む母親
- 自分の自己肯定感が低いと感じている母親
- 子どもの自己肯定感を高めたいと思っている母親
- 子育てにおいて自己犠牲を感じている母親
- 幸せな母親としての生き方を模索している方
これらの母親たちが本書を通じて、自己肯定感を高め、より良い家庭環境を築くための具体的な方法を学ぶことができます。
それでは、それぞれの対象読者について詳しく見ていきましょう。
子育てに悩む母親
子育ては、喜びと同時に多くの悩みや不安を伴うものです。
例えば、「子どもが言うことを聞かない」「育児と仕事の両立がうまくいかない」「他の家庭と比べて自分の子育てがうまくいっていない気がする」といった悩みは、どの母親も一度は感じるものです。
本書は、そうした悩みを抱える母親に向けて、自己肯定感を高めることで、子育てに対するプレッシャーやストレスを軽減し、前向きな姿勢で子どもと向き合う方法を提案しています。
具体的には、自己肯定感が低いと、子どもの言動を自分の価値と結びつけて考えてしまい、ネガティブな感情に囚われやすくなります。
これに対し、自己肯定感を高めることで、母親が子どもの行動や成長を穏やかな気持ちで見守り、必要なサポートを適切に行えるようになることが期待できます。
自分の自己肯定感が低いと感じている母親
自己肯定感が低いと、自分の存在価値や能力に対して否定的な見方をしてしまいがちです。
例えば、「私なんて母親失格だ」「何をやっても上手くいかない」といった自己否定的な思考に陥ることがあります。
このような状態では、子育てに対してもネガティブな姿勢を取ってしまう可能性が高く、子どもにも悪影響を及ぼしかねません。
本書は、自己肯定感が低いと感じる母親が自分の価値を再認識し、ありのままの自分を受け入れるための具体的な方法を提案しています。
例えば、「感謝の種を見つける」「今この瞬間を感じる」といったワークを通じて、小さな成功体験を積み重ねることで、自分を肯定する力を徐々に育てていくことができます。
自己肯定感とは、他者と比較せずに『自分はこれで良い』と思える感覚です。
この感覚が欠けると、どんなに頑張っても自己評価が低くなりがちです。
子どもの自己肯定感を高めたいと思っている母親
母親が自己肯定感を高めたいと思う理由の一つに、子どもにもその感覚を伝えたいという思いがあります。
子どもが自分を肯定できることは、健全な成長にとって非常に重要です。
例えば、学校での人間関係や学業でのプレッシャーに対しても、自己肯定感が高い子どもは、他者と比較せずに自分の価値を感じることができ、健全な心の成長を遂げることができます。
本書では、母親自身が自己肯定感を高めることが、子どもの自己肯定感を育てるための最も効果的な方法であると述べています。
母親が自分を大切にし、自分を肯定する姿を見せることで、子どももそれを自然に学び、吸収していきます。
子どもは親の姿を見て成長します。
母親が自分を愛し、肯定する姿勢を見せることが、子どもにとって最も強力な教育になります。
子育てにおいて自己犠牲を感じている母親
多くの母親が「子どものために」「家族のために」と自己犠牲を払うことに疲弊しています。
これにより、知らず知らずのうちに自分の心の声を無視し、自分を犠牲にすることが習慣化してしまいます。
結果として、自己肯定感が低下し、ストレスや鬱状態に陥ることも少なくありません。
本書では、自己犠牲的な考え方を手放し、自分の幸せを優先することの重要性が説かれています。
「自分を犠牲にすることが必ずしも家族の幸福につながらない」という考え方を持ち、自分の心の健康を第一に考えることが、家族全体の幸福につながるという視点が紹介されています。
母親が自分を大切にし、自己犠牲の罠から抜け出すための具体的な方法も示されています。
自己犠牲は、一見すると美徳のように見えますが、長期的には自分自身と家族を不幸にします。
まずは自分を満たすことが、家族全体の幸せを支える基本です。
幸せな母親としての生き方を模索している方
現代社会では、母親として、また一人の人間として、幸せな生き方を模索している方が増えています。
家庭や子育てだけでなく、自分自身のキャリアや生きがいを見つけたいと考える母親も多いです。
しかし、その過程で「母親としての責任」と「個人としての自己実現」の間で葛藤し、どう生きていけば良いのか悩むことも少なくありません。
本書では、母親が幸せに生きるための具体的な指針や、自己肯定感を高めるためのアプローチが紹介されています。
特に、セルフコンパッション(自分への思いやり)の重要性や、自分の「好き」を見つけるためのヒントが豊富に示されており、母親が自分自身の人生をより豊かにするためのサポートをしてくれます。
本の感想・レビュー
実践的なワークの効果
本書には、14のワークが紹介されていますが、どれもすぐにでも始められる実践的な内容です。
特に、毎日感謝の気持ちを記録する「感謝の種を見つける」ワークは、私の日常に大きな変化をもたらしました。
以前は、忙しい毎日に追われて、感謝の気持ちを持つ余裕もなく、子どもに対して「早くしなさい!」と叱ることが多かったのですが、今では小さなことでも「ありがとう」と感謝する気持ちを忘れないようにしています。
そうすることで、自然と心に余裕が生まれ、子どもにも穏やかに接することができるようになりました。
読了後の気持ちの変化
この本を読み終えたとき、心の中に一筋の光が差し込んだような感覚がありました。
これまで「母親だからもっと頑張らなくちゃ」「子どものために自己犠牲を払わなければ」と自分に言い聞かせてきましたが、本書を通じて「それだけが母親の役割ではない」と気づかされたのです。
自分を大切にし、自分の気持ちに正直でいることが、結果的に子どもたちの幸せにもつながるという考え方は、私の心をすっと軽くしてくれました。
読了後、まず最初に感じたのは「今の私で十分なんだ」という安心感です。
無理に理想の母親像を追い求めなくても、自分を大切にしていれば、子どもたちも自然とその姿を見て育ってくれる。
これまで頑張りすぎていた自分に「もう少し肩の力を抜いてもいいよ」と言ってあげたい気持ちになりました。
家族や周囲の期待に応えようとすることばかり考えてきたけれど、これからは自分自身のことも大切にしながら、子どもたちと一緒に成長していきたいと思います。
この本を読んで、自分を見つめ直し、これからの子育てに対する考え方が変わりました。
少しずつでも自分のペースで、子どもたちと幸せを分かち合っていけるような母親になりたいと、心から思えるようになりました。
子どもとの関係が改善された
この本を読んでから、私の子どもに対する接し方も変わりました。
以前は、子どもの成績や行動に一喜一憂し、厳しく接してしまうこともありましたが、今では子どもをそのまま受け入れることの大切さを感じています。
子どもが失敗したときや、うまくいかなかったときに、「あなたはそのままで素晴らしいよ」と伝えるようにしています。
その結果、子どもも少しずつ自分に自信を持てるようになり、私に対しても素直に話してくれるようになりました。
親子の関係が以前よりもずっと温かく、信頼に満ちたものになったと実感しています。
セルフコンパッションの重要性
「セルフコンパッション」という言葉は、これまで耳にしたことがありましたが、その具体的な意味を知ったのはこの本を通してでした。
私たちは他人には優しく接することができても、自分自身に対してはとても厳しくしがちです。
特に、母親として「これくらいできて当然」「もっと頑張らなければ」と自分を責めることが多かった私にとって、セルフコンパッションの考え方は衝撃的でした。
自分に優しく接し、自分を許すことの大切さを知り、それを少しずつでも実践することで、心が軽くなり、日々の生活においても気持ちの余裕を持てるようになった気がします。
ポジティブ心理学の実践
松村さんが本書で紹介しているポジティブ心理学は、これまでの「問題解決型」の心理学とは異なり、どのようにすれば人が幸せになれるか、という視点に立っています。
特に「感謝の気持ちを持つ」「楽観的な思考を養う」といった具体的な方法は、私の日常生活にもすぐに取り入れることができました。
例えば、夜寝る前にその日感謝できることを3つ挙げるようにしているのですが、これを続けていると、自然と日中も「感謝の種」を見つけやすくなっていることに気づきました。
小さな習慣が、気持ちを大きく変えることを実感しています。
自己犠牲と自己愛のバランス
「家族のために」と思って自分を犠牲にすることが、美徳だと思っていた私は、自己愛について考えたことすらありませんでした。
でも、この本を読んで、自分を愛することが家族の幸福にもつながると知り、目が覚める思いでした。
自己犠牲ばかりでは、いずれ心も体も疲れ果ててしまう。
自分を大切にしつつ、家族を愛するバランスを取ることが、どれだけ大事かを痛感しました。
幸せの指標の再定義
これまで私は、世間で言われる「成功」や「幸せ」の基準にとらわれてきました。
高い収入や社会的地位、外見の良さなどが幸せをもたらすと思い込んでいたのです。
しかし、この本を読んでからは、幸せの指標を再定義することの大切さに気づきました。
他者との比較ではなく、自分の心が何を求めているのか、自分自身がどのような状態で「幸せ」を感じるのかを考えるようになりました。
自分にとっての幸せを大切にし、自分を肯定することで、毎日の生活がより充実したものに変わったと感じます。
読後の心境の変化
この本を読み終えたとき、私は肩の力がふっと抜けたような感覚を覚えました。
今までは「完璧な母親」でなければならないと、自分を追い込みすぎていましたが、この本を通じて、そんなことはないんだと心から思えるようになったんです。
自分を受け入れ、少しずつでも自分のペースで歩んでいけばいい。
そう思えるようになってからは、子育ても、自分自身の生活も、少しずつ楽しめるようになりました。
完璧じゃなくてもいい、母親も一人の人間なんだと、そう思わせてくれたこの本には感謝の気持ちでいっぱいです。
まとめ
このセクションでは、書籍『お母さんの自己肯定感を高める本』の要点を整理し、読者が本書を読むことで得られるメリット、そして読後に実践すべき次のステップについて解説します。
多くの母親が自己肯定感の低下に悩みながらも、日々の子育てに奮闘しています。
本書は、そんな母親たちが自分を認め、家族全体の幸福を築くためのヒントを提供しています。
- 本書の要点
- この本を読んで得られるメリット
- 読後の次のステップ
それでは、各項目について詳しく見ていきましょう。
本書の要点
本書の中心的なメッセージは「母親自身の幸せが、子どもの自己肯定感を育む鍵である」ということです。
母親が自己肯定感を高め、自分を大切にすることで、そのポジティブな感情が子どもや家族全体に伝播していく、いわゆる「シャンパンタワーの法則」を提唱しています。
これは、母親がまず自分自身を満たすことで、その幸せが自然と周囲に広がっていくという考え方です。
本書では、母親が自己肯定感を高めるための具体的な方法として、以下の3つのステップが紹介されています。
step
1自己肯定感の理解
自己肯定感には「条件付き」と「無条件」の2種類があり、無条件の自己肯定感を育むことが重要です。
無条件の自己肯定感とは、失敗や欠点も含めて自分を受け入れることです。
step
2自己肯定感を高めるための14のワーク
感謝の気持ちを持つことや、過去の良い思い出を振り返ることなど、日常生活に取り入れやすいワークが紹介されています。
これらは、ポジティブ心理学に基づいたもので、感情をポジティブにシフトさせ、自己肯定感を高める効果があります。
step
3セルフコンパッション(自分への思いやり)
自己批判をやめ、自分を思いやることで、心の健康を保ち、自己肯定感をさらに深めることができます。
これは、他者に対して感じる思いやりを、自分にも向けるという新しい視点です。
これらのステップを通じて、母親自身が幸せになることが、子どもや家族全体の幸福につながるということを本書は伝えています。
自己肯定感を育むためには、まず自分の価値を他者と比較せずに認めることが大切です。
これは、日常の小さな成功体験を積み重ねることでも十分に達成できます。
この本を読んで得られるメリット
本書を読むことで、母親は以下のような多くのメリットを得られます。
自己肯定感の向上
本書に紹介されているワークを通じて、母親は自分の価値を再認識し、自己肯定感を高めることができます。
感謝の気持ちや、ポジティブな思考の習慣を身につけることで、日常生活の中で自己評価を高めることが可能です。
子育てに対するプレッシャーの軽減
母親が自分自身を肯定できるようになると、子どもに対しても過度な期待やプレッシャーを与えることがなくなります。
これにより、親子関係がより健全で穏やかなものになり、子どもが安心して自分らしく成長できる環境が整います。
セルフケアの重要性に気づける
自分を大切にすること、セルフケアを行うことが、結果的に子どもや家庭全体に良い影響を与えるという理解が深まります。
母親が自分のために時間を使い、心身をケアすることは、決してわがままではなく、家庭全体の幸せに繋がる行動であることがわかります。
家庭全体の幸福感の向上
母親が幸せであることが、家庭全体の雰囲気を良くし、子どもやパートナーにとっても安心感を与えます。
母親が自己肯定感を持ち、前向きに日々を過ごすことで、家族全体の幸福感が向上します。
読後の次のステップ
本書を読み終えた後、具体的にどのような行動を取れば良いかについても解説します。
本書を読み終えた直後は、感銘を受けたり、やる気が湧いたりするかもしれませんが、それを日常生活に定着させることが大切です。
以下のステップを参考に、実生活に役立ててください。
step
1日々の生活にワークを取り入れる
まずは、紹介されている14のワークの中から、自分に合いそうなものを1つ選び、毎日少しずつ実践してみましょう。
無理なく続けられるものを選ぶことがポイントです。
step
2セルフコンパッションを実践する
本書で紹介されたセルフコンパッションの方法を実践してみましょう。
例えば、失敗した時に自分を責めるのではなく、「今は苦しいけれど、私は大丈夫」と自分を優しく励ますことで、心の回復力が高まります。
step
3子どもとの時間を楽しむ
子育てに対するプレッシャーや義務感を軽減し、子どもと一緒に過ごす時間を楽しむことに焦点を当てましょう。
完璧な親であろうとするのではなく、子どもと一緒に笑い、楽しむ時間を大切にすることが、子どもの自己肯定感にも良い影響を与えます。
step
4定期的に振り返る習慣を作る
1ヶ月に1度、本書のワークや考え方を振り返る時間を持ち、自分の成長や変化を確認しましょう。
これにより、自分の進歩を感じ、モチベーションを維持できます。
読書後の行動が変わらなければ、本を読んだ意味が薄れてしまいます。
小さなことからでも行動を変え、それを継続することが、自己肯定感を高める鍵となります。
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